国際交流exchange

交換留学制度・海外編入学制度

国際コミュニケーション学科では、中国・台湾の4大学、韓国の1大学と学術交流協定を結んでいます。このうち、大連大学(中国・遼寧省大連市)、吉林外国語大学(中国・吉林省長春市)、威徳大学(韓国・慶尚北道慶州市)と交換留学制度を設け、学生を相互に派遣しています。
交換留学制度とは、本学と交換留学協定を結んでいる海外の大学との間で、留学生を相互に派遣し、受け入れる制度です。双方の学生は授業料を所属する大学に納めて、互いに入れ替わって相手大学で学びます。

本学の学生はこれらの大学の留学生センター(大連大学国際文化交流センター、吉林外国語大学(旧吉林華橋外国語学院)国際交流院、威徳大学国際交流院)で、それぞれ中国語と韓国語を1年間学びます。他方、これらの大学の日本語学科の学生は本学に1年間もしくは半年間滞在し、本学学生と一緒に日本語で授業を受けます。相手大学で単位を取得すると、本学の中国語または韓国語の単位として認定されます。ただ本学科は語学を専門とする学科ではないので、1年間留学をすると、2年間だけで卒業することはできません。留学期間1年間を含めて、3年間かけて卒業します。

【募集人員】

大連大学…3名
吉林外国語大学(旧吉林華橋外国語学院)…若干名
威徳大学…3名

個人で留学する場合には、留学先を見つけて、留学の手続きを自らする必要がありますが、この制度で留学する場合には、煩雑な手続きを省略できます。留学先としても信頼できる大学です。

自ら留学をしない人も、中国と韓国からの留学生と一緒に学べる機会を得られます。また、本学科卒業後の進路選択の一つとして、長榮大學(台湾・台南市)への編入学制度もあります。これは、長榮大學の2年次あるいは、3年次に編入する制度です。

吉林外国語大学について

吉林外国語大学は、吉林省長春市にある私立外国語大学であり、英語、日本語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語など14学部41専攻をもち、大学院も有しています。全日制の学生数は、11,000人以上にのぼり、留学生は300人、外国籍教師は50人在籍しています。

吉林外国語大学(旧吉林華橋外国語学院)の公式ホームページはこちら

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大連大学について

大連大学は、遼寧省大連市にある市立の大学であり、教育学、人間科学、歴史学、法学、理学、工学、医学、経営管理学など29学部63専攻をもち、さらには大学院に35専攻、甲級附属病院2つを有しています。全日制の学生数は16,000人にものぼり、留学生、社会人も5,000名を数えます。大連大学日本語言文化学院(日本語学科)は、中国国内でトップ50に入っており、学生の学力レベルが高く、留学生受け入れにも熱心で、学生寮を完備しています。学生の中国語能力に合わせた習熟度別のコースが用意されており、また留学期間も3ヶ月から1年までの期間で選択できるようになっています。

大連大学の公式ホームページはこちら

威徳大学について

威徳大学は、1996年3月、新羅千年の古都慶州に開校した、14の学部を擁する4年制総合大学です。広大なキャンパスに地域最大規模の学術情報院を備えるなど、充実した教育施設をもち、現在もなお拡張建設が続けられています。国際文化学科が学術交流を結んでいるのは、同大学の日本語日本文学科です。現在、日本人1名を含む5名の教授の指導のもとに、80余名の学生が、日本語と日本文化の修得を目標に勉学に励んでいます。

威徳大学の公式ホームページはこちら

長榮大學について

長榮大學Chang Jung Christian University(CJCU)は、台湾南部の台南市にある私立大学です。台湾キリスト教長老教会を母体に、愛、尊重、奉仕の精神を基本理念として1993年に建学されました。その淵源は、100年以上前の1885年に開校した長榮高級中学にまでさかのぼります。現在、学士課程 58、大学院修士課程17、大学院博士課程1を有しています。

長榮大學の公式ホームページはこちら

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海外研修プログラム

国際コミュニケーション学科では、長期休暇中に英語圏・中国語圏・韓国で海外研修を実施しています。この研修は、本学科専門科目の「海外言語・文化演習」の1単位にも含まれます。いずれも、ネイティブスピーカーの現地教員による言語および文化の授業を受けるとともに、現地学生との交流活動やフィールドワークなどを行います。

英語圏

長期休暇中に10日間程度で「海外言語・文化演習(英語圏)」が行われます。
令和5年度はワシントン州のペニンシュラ・カレッジでホームステイ+授業からなる研修を実施しました。
取得した1単位は国際コミュニケーション学科の専門科目の単位として認定されます。

※4領域共通科目です。

2023年(令和5年)度 英語圏研修(2月14日~2月23日)

令和5年度の英語圏研修は、2月14日から23日までの10日間、ワシントン州ポートエンジェルスにあるペニンシュラ・カレッジで実施しました。

現地ではプレイスメントテストの後、実際に英語の授業を受けました。また現地の大学生との交流や、近隣の小学校を訪問し、日本文化を紹介する経験をしました。日本文化紹介では、折り紙で鶴と手裏剣の折り方を教えるグループ、けん玉の遊び方を教えるグループ、習字で漢字を書くパフォーマンスをしたグループがあり、一生懸命伝えようと奮闘する姿が見られました。

休日には現地学生も交えてカナダのビクトリア市内見学に行ったり、シアトル市内の見学に行くなどし、ホストファミリーとの交流を深めました。

ペニンシュラ・カレッジについて

ペニンシュラ・カレッジはアメリカ西海岸北部にある港町ポートエンジェルスにある公立二年制短期大学です。1961年創立の本大学では、約2,400名の学生が在籍しており、文系、理系、経営学の準学士修了課程のほか、四年制大学への編入プログラム(提携校は30校以上)、高校過程修了プログラム、英語集中コース、条件付き入学のコースが設けられています。少人数制のコミュニティカレッジのため学生と先生の距離も近く、アットホームできめ細やかな対応が魅力のカレッジです。

ペニンシュラ・カレッジHP

 

英語圏(アメリカ)研修の一コマ(2023年度)

留学体験記

2019年度参加学生 S. I.さん
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校

私にとってこの海外英語演習への参加は語学力だけでなく、自分自身を変える大きなきっかけになりました。

以前の私は、英語力以外の面でもあまり自分に自信を持てる性格ではありませんでした。特に初めてのアメリカ生活の中での、異文化や英会話に対して少し不安がありました。しかし、現地ではたくさんの人がフレンドリーに話しかけてくれたり、多民族国家ということもあり英語が苦手でもそれを理解して会話してくれたりというところにとても驚きました。現地の大学の授業では、明るくユーモアある先生のおかげで、毎回楽しく英語やアメリカの文化について学ぶことができました。授業以外の活動で、一つの教室に多くの学生がグループを組んで話し合う「Conversation lab」という時間がありました。はじめはとても緊張して話しかけづらかったのですが、現地の学生が明るく話しかけてくれたり、楽しく会話を展開させてくれたりしました。その活動を通して、苦手な英語でも自分から話すことができるようになり、二週間生活している中で、気づけば自分から声をかけているようになっていました。

次に、私が最も印象に残っているホームステイについてお話します。

私のホストファミリーはホストマザー一人の家庭でした。彼女は私(とホームステイペアの子)が行きたい場所や食べたい物を叶えるために様々なところに連れて行ってくれました。現地のおすすめのレストランや、日の入りが綺麗な眺めのビーチ、ハリウッドサインが見えるロサンゼルスのダウンタウンなどたくさんの場所に訪れ、食事やショッピングを楽しむことができました。彼女はアメリカの文化や習慣、歴史などについて私にたくさんのことを教えてくれました。学校の行き帰りの移動中や、食事中、寝る前などに彼女と会話をすることがとても楽しく、毎日積極的に話しかけていました。日本とアメリカの生活の違いやお互いの家族についてよく話していました。特に、彼女と進路の話をしていた際、彼女は私の”客室乗務員になりたい”という夢を強く後押ししてくれました。

岐女短を卒業した今でも、彼女と連絡をよく取り合っています。私にとって第二の家族であり、必ずまた会いに行くつもりです。

この海外英語演習を通して、英語力を鍛え、異文化に対する視野も広めることができました。英語力に自信がなくても、自分からどんどん話しかけていいんだ!ということをアメリカで学びました。私は現在、編入して外国語系学部の大学にいます。この演習を機に、今では誰に対しても自分から”Hi!”と声をかけ会話を楽しんでいます。

2021年卒業生 Y. M.さん
オーストラリア・メルボルンに留学

私は岐女短で1年間を過ごした後、ワーキングホリデーを使って6月から翌年2月の約8ヶ月間オーストラリアのメルボルンへ留学に行くことに決めました。

最初は他の方の留学体験記を聞いたり、留学の種類を教えて頂いたりして、留学というものがただ英語を学ぶだけではないと知り、興味をもちました。一方で、費用のことや学校生活のことを考えると、自分にはあまり関係のない話とも思っていました。しかし、1年生の後期が始まるとすぐに、就職・進学の話だったり、面接練習、適職診断など就活や進学にむけた話が出てきました。その時に私は、「やりたいことがないのに、このまま就職しても良いのだろうか?」と将来に対する不安が大きくありました。そんな時に、メルボルンの小学校でボランティアをすることができるプログラムがあることを知りました。私は教育に興味があったのですが、仕事にするには向いていないと思っていたので、一度体験してみる良い機会だと思い、それが決め手で留学をすることを決めました。学校への休学届けを提出するのもギリギリになってしまいましたが、担任の先生や学科長など、様々な先生方が快く応援してくださいました。

8ヶ月間のうち、最初の2ヶ月はホームステイをしながら語学学校に通いました。その後シェアハウスを始めたり、仕事探しをしましたが、初めてのワーキングホリデーで、仕事上で使える資格もなかったので、なかなか見つけることは難しかったです。幸いにも現地で知り合った方に紹介していただいて、天ぷら屋さんで働くことができました。日本食レストランなので、日本人の多い職場でしたが、お客さんには現地の方も多く、その方達とたくさんお話しできました。さらに、半年間は仕事と両立で現地小学校でのボランティアもしていました。その小学校では日本語と英語のバイリンガルを育てる教育をしており、私は基本的に日本語のクラスでのボランティアをしていました。そこでは、生徒たちが自分で日本語を使って物語を考えたり、日本語で演劇をしたり算数を勉強したりしていました。日本のバックグラウンドがない子もいる中で、自分自身の精一杯の力を出していたり、日本にはない教科も行っていてすごく充実した日々を送ることができました。さらに、ダウン症の子と関わる機会もあり、その子の補助として英語の授業に入ることもあったのですが、現地ならではの英語の勉強をしていて自分がとても勉強になったように思います。

このように様々な貴重な体験を経た上で、日本に帰ってきて就活を始めるにあたって、自分のやりたいことが明確になり、岐女短の先生方やキャリア支援室の方も就職先を決める際や面接の注意点など細かく教えてくださいました。また、ゼミナールでも日本の教育を改めて見直すことができました。そのおかげで、私は今子どもと英語に関わる仕事ができています。


中国語圏

夏休みに1週間「海外言語・文化演習(中国語圏)」が行われます。
中国語圏での研修は広東外語外貿大学(広東省広州市)など、にて実施します。
取得した1単位は国際コミュニケーション学科の専門科目の単位として認定されます。
現地では中国語・中国文化の授業を受けるとともに交流活動などを行います。
現地のさまざまな名所や旧跡を訪れる機会も豊富にあり、歴史や文化、生活などを肌で感じることができ、楽しみながら視野が広がります。

※新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえて実施の可否を判断します。2021、2022年度は実施を見送りました。
※4領域共通科目です。

中国語圏研修のあゆみ

2003年12月 学術交流協定策定のため、本学国際文化学科教員が、
浙江工業大学(中華人民共和国浙江省杭州市)外語学院・国際交流中心を訪問。
2004年 7月 本学国際文化学科と、浙江工業大学外国語学院日語語言文学系の間に、
学術交流協定を締結。
2004年 7月 浙江工業大学外国語学院日語語言文学系主任・徐萍飛教授を本学に招聘、
公開国際シンポジウム「〈東アジア〉相互理解への道」を開催。
2004年 9月 第1回中国研修を実施(杭州・紹興・烏鎮・上海)
2005年 9月 第2回中国研修を実施(杭州・蘇州・上海)
2006年 9月 第3回中国研修を実施(杭州・上海)
2007年 9月 第4回中国研修を実施(杭州・上海)
2009年 9月 第5回中国研修を実施(杭州・上海)
2010年 9月 第6回中国研修を実施(北京)
2011年 9月 第7回中国研修を実施(杭州・上海)
2012年 9月 第8回中国研修を実施(長春・ハルビン・北京)
2014年 9月 第9回中国研修を実施(台湾:台南・台北)
2015年 9月 第10回中国研修を実施(台湾:台南・台北)
2016年 9月 第11回中国研修を実施(台湾:台南・台北)
2017年 9月 第12回中国研修を実施(長春・北京)
2018年 9月 第13回中国研修を実施(台湾:台南・台北)
2019年 9月 第14回中国研修を実施(広州・香港)
2023年 9月 第15回中国研修を実施(台湾:台南・台北)

2023年(令和5年)度 中国語圏研修(9月10日~9月16日)

令和5年度の研修は、9月10日から16日まで、台湾・台南市にある長榮大學で実施しました。前半の4日間は長榮大学の寮に宿泊し、華語課の授業で中国語会話や台湾の生活文化を学びました。放課後は、長榮大學應用日語學系の学生さんと一緒に台南市内見学へ出かけ、華語課で学んだ中国語会話を実践するとともに、台湾南部の文化を体験しました。後半の3日間は台北へ移動し、台湾北部の歴史に触れつつ現地の文化を体感しました。台北市内では故宮博物院および忠列祀の衛兵交代式を見学しました。さらに新北市の野柳地質公園へ足を延ばし、奇岩がつくりだした神秘的な景観に触れたり、十份で天燈上げを体験したり、九份の街並を見学したりました。コロナ禍を経てようやく再開できた本研修では、生の中国語表現に触れるとともに現地の学生さんと交流し、現地の文化や歴史を体感することができ、参加学生にとって大変新鮮で、多くの気づきに満ちた有意義な時間となりました。お世話になった長榮大學の皆様に心より感謝申し上げます。

中国語圏(台湾・長榮大學)研修の一コマ(2023年度)

フィールドワーク

「フィールドワーク」では、自ら考えたテーマを、中国の学生と一緒に調べて歩きます。これまでのテーマの例は、美容や漢方・中国の伝統茶、中国の鉄道、中国のトイレ・・・などがあります。
今年度も、中国(広州、深圳、香港)の文化について調べ、その内容をポスターにまとめ、展示発表をしました。

ポスター展示発表

2019年度中国語圏研修ポスターの展示は、桃林祭の開催にあわせ、一定期間、岐女短3Fのオープンギャラリーにて行いました。

韓国

夏休みに1週間「海外言語・文化演習(韓国)」が行われます。
韓国での研修は威徳大学(慶尚北道慶州市)にて実施します。
取得した1単位は国際コミュニケーション学科の専門科目の単位として認定されます。
現地では韓国語・韓国文化の授業を受けるとともに交流活動などを行います。
現地のさまざまな名所や旧跡を訪れる機会も豊富にあり、歴史や文化、生活などを肌で感じることができ、楽しみながら視野が広がります。

※新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえて実施の可否を判断します。2021、2022年度は実施を見送りました。
※4領域共通科目です。

韓国研修のあゆみ

2000年 7月 第1回韓国研修(国際文化学科初の海外研修)を実施(釜山・慶州・公州・ソウル)
2000年 11月 威徳大学日本語日本文学科(大韓民国慶尚北道慶州市)と学術交流協定を締結。
2002年 9月 第2回韓国研修を実施(慶州・安東・晋州・釜山)
2003年 9月 第3回韓国研修を実施(慶州・大邱・公州・ソウル)
2004年 7月 威徳大学日本語日本文学科長、姜鎮文(カン・ジンムン)教授を本学に招聘、公開国際シンポジウム「〈東アジア〉相互理解への道」を開催。
2004年 8月 第4回韓国研修を実施(慶州・大邱・蔚山・釜山)
2005年 8月 第5回韓国研修を実施(慶州・安東・大邱・釜山)
2006年 8月 第6回韓国研修を実施(慶州・安東・大邱・釜山)
2007年 8月 第7回韓国研修を実施(慶州・大邱・晋州・釜山)
2008年 9月 第8回韓国研修を実施(慶州・安東・釜山)
2009年 8月 第9回韓国研修を実施(慶州・大邱・浦項・釜山)
2010年 8月 第10回韓国研修を実施(慶州・大邱・釜山)
2011年 8月 第11回韓国研修を実施(慶州・安東・浦項・釜山)
2012年 8月 第12回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2013年 8月 第13回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2014年 8月 第14回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2015年 8月 第15回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2016年 8月 第16回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2017年 8月 第17回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2018年 8月 第18回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2019年 8月 第19回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2023年 8月 第20回韓国研修を実施(ソウル)

2023年(令和5年)度 韓国研修(8月17日~8月23日)

国際コミュニケーション学科では、8月17日から23日の7日間、祥明大学ソウルキャンパスにおいて海外言語・文化演習を実施しました。1年生の学生が8名、2年生の学生が3名参加し、韓国語や韓国文化を学びました。

参加学生達は、祥明大学での韓国語授業に参加しながら、ソウルのほか、水原華城や仁川チャイナタウンなどを見学しました。祥明大学との交流をしたりすることで異文化に触れ、学生の韓国理解を深める機会となりました。また、祥明大学先生から「日韓における文化交流史」についての特別講演があり、両国の文化交流について理解を深める良い機会となりました。

韓国研修の一コマ(2023年度)

フィールドワーク

「フィールドワーク」では、自ら考えたテーマを、韓国の学生と一緒に、調べて歩きます。これまでのテーマの例は、韓国の料理・韓国の民俗音楽、韓国の伝統工芸、韓国のおしゃれ・・・などがあります。
帰国後に、調べた内容について、ポスター展示発表をします。

ポスター展示発表

2019年度韓国研修ポスターの展示は、桃林祭の開催にあわせ、一定期間岐女短3Fのオ2019年度韓国研修ポスターの展示は、桃林祭の開催にあわせ、一定期間、岐女短3Fのオープンギャラリーにて実施しました。


学生生活(国際交流)

2019年度中日友好中部六県大学生訪中団

2019年度中日友好中部六県大学生訪中団に参加

国際文化学科学生2名が、「2019年度中日友好中部六県大学生訪中団」(主催:中国駐名古屋総領事館等)に選ばれ、8月28日~9月3日まで訪中しました。訪中についての感想文を掲載します。

S.Mさん
国際文化学科 2年

私が訪中団に参加したのは、偏見や想像で物事を判断せず、実際に見たもの、聞いたこと、感じたことを他の人に伝えられる人になりたいと思ったからです。そのため、さまざまな国に関心があり、中国という国を特定していた訳ではありませんでしたが、訪中を終えた今、私は中国という国が好きになりました。

私が中国を好きになった理由に「中国人の人柄」があります。日本のニュースでは、爆買いや食中毒、穴に落ちる子供など、中国に対してマイナスのイメージを抱かせるものが多いようです。友人や家族からも、中国人は人目を気にしない、声が大きい、マナーが悪い等の意見を多く聞きました。実際、今回の訪中で子供がスーツケースに乗って移動している姿や車が来ているのに道路を渡る人の様子を見て、人目を気にしない性格なのだと私も思いました。マナーに厳しい日本人からすると不快に感じる行動だと思いますが、一方で私は周囲を気にせず堂々としている中国人をかっこいいとも思いました。

私は現在、短大で異文化について学んでいますが、認識や価値観は人によって異なることをあらためて感じました。
また、今回の訪中で同じ班になった人たちと感想を話し合った際にも多くのことを学びました。同じ班のメンバーは中国の経済発展や教育、料理、街並み、国民性など様々な観点から中国を見ていました。例えば経済発展では多機能な高層ビル、地下鉄の建設、電子決済の普及など私も中国の発展を感じましたが、一方で少し街から離れるとゴミの山や廃墟の建物があるのに注目して、激しい格差の面を見ていた人がいました。教育については、中国の学生は大変勉強熱心で、将来のためだけでなく純粋に日本が好きで日本語を学んでいて、日本の学生も見習うべきだという感想をもった人がいました。このように訪中団の中には私が注目していなかったことを見ていた人がいて、その人たちの話は私にいろいろな見方を発見させてくれました。

私は、今回の訪中ではごく一部の中国しか見ていないと思いますが、中国の歴史や文化に触れ、中国が好きになり、もっと広く中国を見てみたいと思うようになりました。また私は日中友好のために今回の訪中で得た知識や情報を多くの人に伝えたいと考えています。互いの文化や価値観を理解し、他国への偏見を少しでもなくし、認め合える世の中になってほしいと感じました。

E.Wさん
国際文化学科 2年

『日中友好大学生訪中団訪問レポート』

私が訪中団に応募した動機は手軽な料金で中国に行けることで、学生である私にとって非常に魅力的でした。そして実際に訪中団に加わってとてもよかったと思うことは、専攻分野も学年も違う多くの学生と関わりを持てたことです。私から見ると中国どころか海外とは関係のないように思えた専攻、例えば工学部や生活エネルギー関係など多種多様な専攻の学生と出会い、自分では気づかなかった視点をもって新鮮な気持ちで中国を見ることができました。初日には見知らぬ顔ぶれに戸惑いもありました。特に中国について学んでいる私にとって、訪中に参加する日本人学生が中国の習慣や文化、人柄をどう捉えるだろうか心配でした。しかし最初のオリエンテーションで一緒に食事をしながら会話していくうちに徐々に緊張はほぐれ、中国での皆の反応を早く見たいと感じるようになりました。

訪中の間、普段入ることのできない施設や工場も見学でき、以前から様々な分野で日本は中国と密接な繋がりを持ってきたと実感しました。また中国の学生との交流では、中国人学生の外国語運用能力の高さと学ぶことへの強い意欲を感じました。私達の話に熱心に耳を傾け、質問に丁寧に答えてくれていました。また聞き慣れない言葉も、例文を1つ2つ紹介するだけで理解し、難なく使いこなしていました。そのため私達が中国人学生とのコミュニケーションに障害を感じることは、ほとんどなかったと言えます。また訪中期間中の食事や宿泊も行き届いていて、今回の機会でなければ学生である私が経験できないような、日本人の口に合う高級中華料理や高級ホテルでの滞在を経験することが出来ました。

私にとって今回の訪中は手軽な料金という以上に、非常に価値のある有意義な経験でした。今回のプログラムは意欲的な学生にとって、日中友好を考える大切な一歩になると感じました。


留学生の声

H30年度交換留学生として吉林外国語大学に派遣された留学生の声が届きました!!(2019/6)

N.Aさん
平成30年度 吉林外国語大学への交換派遣留学生

私は吉林外国語大学への2018年度交換留学生として約一年間中国に留学しました。岐阜市立女子短期大学に入学する前は中国にはそれほど興味もなく、むしろ少し偏見を持っていたと思います。しかし、入学後に中国語の授業や中国人の留学生と友達になることを通じて自分の中で中国への関心が湧くようになり、中国への留学を決めました。

私の中国での生活は驚きとハプニングの連続でした。留学のスタートは、出発初日の飛行機の大幅な遅延からでした。中国語の授業のクラスは試験の結果によって割り振られたのですが、それでも実際に授業に臨むと全く中国語が聞き取れませんでした。しかし中国では先生と学生の距離がとても近く、発言や質問がかなり気軽にできました。そのおかげで私はかなり早く中国での授業環境になれることができました。

学生寮の部屋はホテルのようにきれいでオートロック式でした。ルームメイトは私と同じく本学からの交換留学生だったので、部屋の管理等は二人で話し合って決めていました。しかし寮内にはいろいろな国の人がいるので、希望すれば他の国の人と暮らすこともできるとのことです。私の部屋は両側も前の部屋も韓国人の学生が住んでいたので、部屋にいるときは中国語より韓国語が耳に入ってくるような生活でした。

私は日本語コーナーという日本語を学ぶ目的の中国人が集まる会に参加して中国人の友達をたくさん作りました。中国人の参加者の大部分は日本のアニメなどで日本語を勉強していました。実際に中国人の友達と交流して一番驚いたのは、女子学生は私が思っていたより、もの静かでとても勉強熱心であり、男子学生はとてもレディーファーストであったことでした。このことを知って私の中国に対するイメージはかなり変わりました。夏休みには中国人の友達と中国国内を旅行し、その友人たちが来日したときには、日本でも一緒に時間を過ごしました。日本人とはまた違った個性的な友達ばかりで、とても楽しく毎日を送っていました。その他にも先生や食堂のおばさん、私の携帯電話を何度も直してくれた修理屋さんなど、大学の中にいる人は皆とても親切で、とても快適に一年を過ごすことができました。

後期になると授業にもだいぶついていけるようになり、私は自分のレベルより少し高い上級クラスに入りました。そのおかげでハイレベルな授業を受けることができ、本当に貴重な経験をしているのだと、日々思っていました。

私はこの留学で「偏見」について強く考えるようになりました。日本人が無意識に抱いてしまう中国人へのイメージ、その多くはあまりいいものとはいえないのではないでしょうか。しかし実際に中国へ行ってみると、それまで思っていたのとは全く違う国、人々であることがわかりました。特に若者は自分の国の問題やこれからの将来をしっかりと考えている人が多いと感じました。帰国した今、自分はこの経験を活かして、私の見てきた実際の中国を日本の人々に伝えていきたいと考えています。