進路

健康栄養学科の進路支援体制

本学科教員とキャリア支援室の専門スタッフが連携し、学生一人ひとりにきめ細やかな進路サポートを行っています。

また本学科では、1年生を対象に学科独自の「企業説明会」と、「OG・先輩と語る会」を企画し、自分に合った進路を考える場を設けています。
「企業説明会」は大学全体で行っていますが、さらに本学科では、卒業生が在職している委託給食会社や医薬品関連会社にご協力いただき、学科の学びに特化した進路先の説明会を開催しています。同時期に数社の特色を知ることができますし、卒業生が参加して実際に感じていることを話してくださる企業もあり、貴重な機会です。
「OG・先輩と語る会」では、卒業生からは就職した後の様子や進学先での学びについて話していただき、活動を終えたばかりの2年生からは就職活動のすすめ方や進学にむけての勉強法についてアドバイスをもらえます。

近年の就職/進学情報

就職・進学の状況

長い伝統と培った信用により極めて高い就職率を維持しています。就職では、給食関係会社の栄養士、病院栄養士、保育所の栄養士など『栄養士免許』を生かす道があります。また、本学科で学んだ専門知識を生かして、食品メーカーや薬品メーカーなどで品質管理や研究開発のアシスタントの道もあります。専門分野にこだわらず、幅広いさまざまな業種の一般事務として就職する道もあります。

その他、近年、増加傾向にありますが、岐阜大学応用生物科学部などに編入学する学生や、管理栄養士養成課程をもつ大学の3年次へ編入学する学生など進学の道も拓かれています。

卒業生の進路

卒業年度 2022年度 2023年度 2024年度
栄養士 56.8%(21名) 37.0%(20名) 37.5%(15名)
食品・医薬品 18.9%(7名) 11.1%(6名) 15.0%(6名)
事務職・その他 18.9%(7名) 31.5%(17名) 20.0%(8名)
進学・編入学 2.7%(1名) 18.5%(10名) 27.5%(11名)

 

主な就職・進路先

栄養士

愛生病院、熱田福祉会、塩梅、一冨士フードサービス、魚国総本社、エームサービス、大野保育園、学校法人藤田学園(藤田医科大学病院、藤田医科大学ばんたね病院)、岐南さくら保育園、岐阜県(資格免許職)、岐阜清流病院、グランディック、グリーンハウス、シダックス、社会福祉法人英功会愛松学園、社会福祉法人高山社会福祉会、社会福祉法人よい子の広場福祉会、ソシオフードサービス、たんぽぽ保育園、たんぽぽ薬局、デリクックちくま、東洋食品、トーカイフーズ、西美濃福祉会はだしっこ保育園、日清医療食品、日本ゼネラルフード、葉隠勇進富士産業、富士産業、ほんごうけやき通り保育園、松岡整形外科、メフォス、勇輝フーズ長浜、わかば農園、ACANext、HOMETOWN コスモス、LEOC

食品・医薬品

アピ、イオンビッグ、カネ美食品、クスリのアオキ、牛角、ゲンキー、九重化成、小林薬品工業、シーシーアイ、JA岐阜、スシロー、竹屋、デリカスイト、フレシュール、三井食品工業

事務職・その他

いちい信用金庫、太田商店、オーツカ、柏商工、岐阜県警察事務、岐阜信用金庫、コーケツ、コネクシオ、さくら歯科、大進精工、塚本歯科、日本トムソン、ハビックス

進学・編入学

茨城大学、岐阜女子大学、岐阜大学、奈良教育大学、山形大学、山口県立大学、東京ベルエポック美容専門学校、名古屋製菓専門学校

卒業生からのメッセージ

2023年卒業・T.M.さん
葉隠勇進株式会社

学生生活で得たこと

私は幼い頃から食に興味があり、将来は学校給食に携わりたいと思っていたためこの大学に進学しました。

授業では様々な分野から食について学ぶことができました。例えば、給食管理実習では実際に野菜を洗浄するところから学ぶことができたり、調理学実習では調理の基礎から学ぶことができたりするなど、実習での経験は現在の仕事に大きく生かすことが出来ています。また、卒業研究で自ら学びたいことへの理解をさらに深めることや、学外の活動を通して地域との関わりを積極的に持ち活動することが出来る環境がありました。これらの経験を通して私自身の視野を広げることができました。さらに、大学では現在就いている職業が違っていても互いに励まし合える友人にも出会うことが出来ました。

私は現在、学校給食に携わっています。毎日子どもたちにおいしい給食を提供できるよう大学での学びを活かしながら給食を作っています。すれ違う子ども達に「給食作ってくれてありがとう」「美味しかったよ」と言われる度に大学で学び、この職業に就くことが出来て良かったと感じています。

最後に、大学での生活はあっという間ですが、一生ものの知識や同じ志をもつ仲間とも出会うことができます。卒業後にこの大学で良かったと思えるような学生生活を送ってください。

2023年卒業・K.R.さん
山形大学

蟻の思いも天に登る

私は頭が良いわけでも幸運なわけでもないです。どうして岐女短から山形大学、さらには筑波大学大学院修士課程に進学できたのか?それは、「将来、絶対食品開発に携わる!」という強い志があったからです。

高校生の頃、初めは岐女短に進学するという選択肢はありませんでした。国公立大学に行けるだろうと勝手に思い込んでいたからです。しかし、勉強を怠ったために、学力は志望校の合格ラインに達せず、途方に暮れていた時、担任の先生から勧められたのが岐女短でした。担任の先生は、岐女短に進学すれば、栄養士の資格が取れるうえ、頑張れば4年制大学に編入学することができるという話を聞かせてくれました。

岐女短に入学した私は、編入学することだけを目標に頑張りました。その過程で、気の合う仲間や全力で受験勉強をサポートしてくださる先生方と出会いました。ただ、編入学までの道のりは楽ではありませんでした。受験勉強をするかたわら、卒業に必要な単位数よりも、より多くの単位数を取得する必要があったために、授業数が多く、とくに実習や実験などのレポート作成に追われる毎日でした。また、2年次は、友人の進路が次々と決まるなか、編入学試験が始まることもあり、プレッシャーが大きく、精神面でかなりつらい時期を過ごしました。

山形大学に合格し進学後、驚いたことは、岐女短での学生生活より時間に余裕があり楽だったことです。岐女短時代に頑張っていたからだと思います。3年次の後期から研究室に配属され、実験漬けの日々が始まりました。今まで本格的な研究はしたことがなく、慣れるまで時間がかかりましたが、日々の努力で研究成果を上げ、学会誌に論文を掲載することができました。卒業後はさらに研究を続け、「食品開発者になる」という夢を叶えるために、筑波大学大学院修士課程に進学します。

揺らぐことのない志がある人は強いことを、今後も証明していきたいです。

最後に、受験生の皆さん、私のように岐女短で、あなたの夢を叶えませんか!