国際交流international exchange

アメリカで生きた英語を身につけよう

夏休みの2週間、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校において、「海外英語演習」(選択科目)を実施しています。信頼できるアメリカの家庭にホームステイをしながら、さまざまな授業をとおして英語力を強化したり、アメリカの文化について学んだりします。キャンパスでアメリカの学生と交流したり、ディズニーランドを訪れたりなど、楽しいイベントも盛りだくさんのプログラムになっています。

本演習は、毎年教員とスタッフが同行し、学生をバックアップしています。このプログラムで刺激を受け、短大での勉学意欲をさらに高めたり、4年制大学への3年次編入や、長期の留学を目指したりする学生も少なくありません。

令和3年度は新型コロナウィルスの影響で、令和4年2月~3月の実施を検討しています。

海外英語演習の様子

留学体験記

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校について

1949年に設立された州立大学で、324エーカー(東京ドーム約28倍)の広大なキャンパスに約35,000人の学生が在籍するマンモス大学です。キャンパスのあるロングビーチは、ロサンゼルスから車で30分ほど南に位置する港町です。洗練された都会と、のんびりした港の雰囲気がうまくミックスされ、もっとも住みやすい街としても全米で評価されています。また、ロサンゼルス郊外の町の中でも特に教育水準が高く、国内のみならず世界中から多くの学生が学びに来ています。

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校での海外英語演習の様子

海外英語演習

2019年度参加学生 S. I.さん
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校

私にとってこの海外英語演習への参加は語学力だけでなく、自分自身を変える大きなきっかけになりました。

以前の私は、英語力以外の面でもあまり自分に自信を持てる性格ではありませんでした。特に初めてのアメリカ生活の中での、異文化や英会話に対して少し不安がありました。しかし、現地ではたくさんの人がフレンドリーに話しかけてくれたり、多民族国家ということもあり英語が苦手でもそれを理解して会話してくれたりというところにとても驚きました。現地の大学の授業では、明るくユーモアある先生のおかげで、毎回楽しく英語やアメリカの文化について学ぶことができました。授業以外の活動で、一つの教室に多くの学生がグループを組んで話し合う「Conversation lab」という時間がありました。はじめはとても緊張して話しかけづらかったのですが、現地の学生が明るく話しかけてくれたり、楽しく会話を展開させてくれたりしました。その活動を通して、苦手な英語でも自分から話すことができるようになり、二週間生活している中で、気づけば自分から声をかけているようになっていました。

次に、私が最も印象に残っているホームステイについてお話します。

私のホストファミリーはホストマザー一人の家庭でした。彼女は私(とホームステイペアの子)が行きたい場所や食べたい物を叶えるために様々なところに連れて行ってくれました。現地のおすすめのレストランや、日の入りが綺麗な眺めのビーチ、ハリウッドサインが見えるロサンゼルスのダウンタウンなどたくさんの場所に訪れ、食事やショッピングを楽しむことができました。彼女はアメリカの文化や習慣、歴史などについて私にたくさんのことを教えてくれました。学校の行き帰りの移動中や、食事中、寝る前などに彼女と会話をすることがとても楽しく、毎日積極的に話しかけていました。日本とアメリカの生活の違いやお互いの家族についてよく話していました。特に、彼女と進路の話をしていた際、彼女は私の”客室乗務員になりたい”という夢を強く後押ししてくれました。

岐女短を卒業した今でも、彼女と連絡をよく取り合っています。私にとって第二の家族であり、必ずまた会いに行くつもりです。

この海外英語演習を通して、英語力を鍛え、異文化に対する視野も広めることができました。英語力に自信がなくても、自分からどんどん話しかけていいんだ!ということをアメリカで学びました。私は現在、編入して外国語系学部の大学にいます。この演習を機に、今では誰に対しても自分から”Hi!”と声をかけ会話を楽しんでいます。

長期留学体験記

2021年卒業生 Y. M.さん
オーストラリア・メルボルンに留学

私は岐女短で1年間を過ごした後、ワーキングホリデーを使って6月から翌年2月の約8ヶ月間オーストラリアのメルボルンへ留学に行くことに決めました。

最初は他の方の留学体験記を聞いたり、留学の種類を教えて頂いたりして、留学というものがただ英語を学ぶだけではないと知り、興味をもちました。一方で、費用のことや学校生活のことを考えると、自分にはあまり関係のない話とも思っていました。しかし、1年生の後期が始まるとすぐに、就職・進学の話だったり、面接練習、適職診断など就活や進学にむけた話が出てきました。その時に私は、「やりたいことがないのに、このまま就職しても良いのだろうか?」と将来に対する不安が大きくありました。そんな時に、メルボルンの小学校でボランティアをすることができるプログラムがあることを知りました。私は教育に興味があったのですが、仕事にするには向いていないと思っていたので、一度体験してみる良い機会だと思い、それが決め手で留学をすることを決めました。学校への休学届けを提出するのもギリギリになってしまいましたが、担任の先生や学科長など、様々な先生方が快く応援してくださいました。

8ヶ月間のうち、最初の2ヶ月はホームステイをしながら語学学校に通いました。その後シェアハウスを始めたり、仕事探しをしましたが、初めてのワーキングホリデーで、仕事上で使える資格もなかったので、なかなか見つけることは難しかったです。幸いにも現地で知り合った方に紹介していただいて、天ぷら屋さんで働くことができました。日本食レストランなので、日本人の多い職場でしたが、お客さんには現地の方も多く、その方達とたくさんお話しできました。さらに、半年間は仕事と両立で現地小学校でのボランティアもしていました。その小学校では日本語と英語のバイリンガルを育てる教育をしており、私は基本的に日本語のクラスでのボランティアをしていました。そこでは、生徒たちが自分で日本語を使って物語を考えたり、日本語で演劇をしたり算数を勉強したりしていました。日本のバックグラウンドがない子もいる中で、自分自身の精一杯の力を出していたり、日本にはない教科も行っていてすごく充実した日々を送ることができました。さらに、ダウン症の子と関わる機会もあり、その子の補助として英語の授業に入ることもあったのですが、現地ならではの英語の勉強をしていて自分がとても勉強になったように思います。

このように様々な貴重な体験を経た上で、日本に帰ってきて就活を始めるにあたって、自分のやりたいことが明確になり、岐女短の先生方やキャリア支援室の方も就職先を決める際や面接の注意点など細かく教えてくださいました。また、ゼミナールでも日本の教育を改めて見直すことができました。そのおかげで、私は今子どもと英語に関わる仕事ができています。