地域貢献contribution

英語英文学科の地域貢献

英語英文学科では、主に公開講座や出前講座をとおして、地域貢献に努めています。さまざまな年齢、職業の方々を対象に、英米の文学や文化、英語の仕組みや成り立ち、英語のスキルアップに関する講座など、専門的なスキルや教養の深化に役立つさまざまな講座を開講しています。

公開講座

英語の仕組みを意識した辞書活用法

令和3年10月9日(土) 10:30~12:00
ぎふメディアコスモス がんがえるスタジオ

講座内容は、暗記の英語から理解の英語への橋渡しをするため、「it」を取り上げた。

[it=「それ」]とただ暗記するだけなく、英語を「意識」して勉強しなければならないことを伝え、そのために辞書をどのように活用すべきかを具体的に紹介した。辞書はitに関して,以下の用法があることを解説していることを示した。

  1. a. Do you like this bag? Yes, I like it.  (前方照応的(前を指す))

 

  1. It is delicious, this coffee. (後方照応的 (後を指す))

 

c. “What was that noise?” “It was our cat”

(言語外照応的 (1a・1bと異なって文脈によらず、指で指示できる)

 

今回は1cの言語外照応的用法を解説するために、英会話の表現(cf. “Who is it?” “It’s me, Jim. It’s your father on the phone.)や映画「IT」、「ハリーポッター」「ローマの休日」、または音楽「Let it be」「Let it go」などを取り上げた。

その過程から「it」が他の代名詞(they ,he/she)と比べると指示機能が「it > they> he/she」のように幅広いことが分かるためには英語を意識する必要がある。

以上の内容で,英語を「意識」して辞書をどのように活用するのかを示して「暗記の英語から「理解」の英語への橋渡し」を行った。