カリキュラムcurriculum

カリキュラムの概要

デザイン環境学科にはファッション/建築・インテリア/ヴィジュアル・情報の3分野を学ぶ領域があります。分野の違いに関わらず必要不可欠な基礎能力として「知識・技術・思考・感性」の4つを重視しています。講義科目と演習科目をバランスよく配置し、知識と技術の両面からデザインを学ぶカリキュラムによって、デザイン制作の根幹となる「発想・表現・伝達」の能力を磨きます。

カリキュラムのポイント

広く深く学べる基礎科目/領域科目/展開科目

専門教育科目は基礎科目/領域科目/展開科目の3種にわけられています。基礎科目への取り組みで基礎能力を高め、その上で領域科目によって専門分野に関する学びを深めます。さらにその後、発展的な内容を扱う展開科目を受講することで、自分の専門分野を軸とした他分野との関わりについて学び、横断的な価値観と総合的な能力を身につけることも視野に入れています。

着実にステップアップするカリキュラム

半年間を1期として、4期で着実にデザインの知識・スキルを向上させるようなカリキュラムを設定しています。このため、入学時に専門的な知識・スキルがない方でも、卒業時にはそれらの知識・スキルを修得して次のステージに進むことができます。

Ⅰ期 デザイン分野への入門として基礎科目を中心に幅広く学び、各領域に共通する基礎的スキルも修得します。
Ⅱ期 領域科目が増え、ゼミ形式の授業も開始します。専門基礎をしっかりと修得し、次のステージに備えます。
Ⅲ期 実践的な課題を通じて、デザインの現場で必要となる高度な知識・スキルを修得します。卒業研究も始まり、発表に向け調査・制作にじっくりと取り組みます。
Ⅳ期 専門能力の充実とともに、身のまわりのデザイン分野の関連性について、展開科目を通して知ることができます。

カリキュラムの詳細

ファッション領域

ファッションの素材、造形、ビジネスのプロへ

テキスタイルやファッション業界を志望する人のための領域です。この領域には企画生産から小売りまで幅広い分野があり、様々な専門家が関わっています。本領域では、どの分野においても必要とされる衣服造形や繊維素材に関する知識・技術を基礎から学習することができます。また、「デザイン・製作」や「企画・流通」など、各専門分野に必要とされる科目を選択的に履修することで、より専門的な能力を身につけることができます。さらに、ファッション・テキスタイル産地が近くにあるという立地を活かして、生産現場で働く職人によるレクチャーやオリジナルテキスタイルの制作など、産地と連携した学習を積極的に行うことで、総合的かつ実践的な知識や技術を習得し、幅広い分野で活躍できる人材を育成します。所定の科目を履修することで、卒業と同時に2級衣料管理士の資格を取得することができ、ファッションに関連する資格取得も目指すことができます。

 

建築・インテリア領域

快適に生活するための空間づくりを学ぶ

図書館、美術館、店舗・住宅、事務所などの建築・都市空間からインテリアや家具などの室内空間まで、人間が快適に生活するための空間づくりに関わる仕事を志望する人のための領域です。脱炭素社会の実現が求められる現代において、自然環境との共生を再認識し、持続性のある建築を目指します。「バイオクライマティックデザイン」では、土地の気候・風土を生かした設計を行います。加えて、快適な空間づくりに要求される芸術性、機能性、安全性などに対して建築計画・設計、構造、設備、歴史、施工、法律などの広域な科目を設定すると共に、設計デザインなどの演習科目を通して専門的・技術的な能力を高めます。これらの指定された科目を取得することで二級建築士・一級建築士(要実務経験4年)への道が開かれます。建築・インテリア業界で幅広く活躍できる人材を育成します。

 

ヴィジュアル・情報領域

視覚表現全般の、実践的な能力を身につける

グラフィックデザイン業界や印刷・Web業界を志望する人のために、視覚表現全般についての知識と技術、発想方法を学ぶ領域です。本領域では、手作業によるアナログ表現に加えて、現在主流となるパソコンを用いたデジタル表現についても学習します。また、絵本、イラストレーション、パッケージデザイン、DTP、Webデザインなどグラフィックデザインやメディアデザインに関わる幅広いカリキュラムを設けており、ヴィジュアルデザインに関する総合的かつ実践的な能力を身につけることができます。現在、グラフィックデザイナーは、デザイン事務所はもとより、印刷・出版、Web制作などの分野でも専門職として必要とされています。さらに、パソコンによるプレゼンテーションスライドや資料の作成など、一般企業においても視覚表現に関するデザイン能力が必要とされるケースが増えており、ビジネス分野での活躍も期待されています。