海外編入学生の声

台湾での学生生活

 

2021年9月 長榮大學應用日語学系 3年次編入学 M.Kさん

 

私は長榮大學の應用日語学系(応用日本語学科)に編入学しました。これから、台湾での学生生活についてご紹介します。

 

授業について

9月からの前学期、應用日語学系で会話、作文、翻訳の授業を受けました。私は日本人なので、会話の授業のテストでは台湾の学生と反対に中国語で試験を受けます。音楽や体育の授業もあります。

「報告」と呼ばれるプレゼンテーションの授業もあり、私は中国語でプレゼンを行っています。とても緊張するため、対策として長い時間をかけて発表の練習をしたり、友人に聞いてもらったりしました。これは自分の力になると強く実感します!

授業の勉強に加えて、私は中国語で日記をつけ始めました。先生にお願いし、中国語の添削もしていただいています。実際に自分で書いてみると、分からない単語も多くでてくるため、今後も続けていきたいです。

 

学科のイベントについて

2021年12月に應用日語学系主催の、日本文化を体験する「ちょっとしたお祭り」が開かれ、私も参加させていただきました。友人と一緒に浴衣を着て参加しました。

お祭りではおみくじや花火などもあり、ここは台湾なのに、まるで日本にいるようでした。

日本の文化に興味がある台湾の学生が多くて大変嬉しくなりました。私も、外国の視点から、改めて日本の文化を見つめ直すことができました。

 

「ちょっとしたお祭り」についての記事は こちら

 

学生寮について

左は、長榮大學の女子寮(第2寮)の写真です。私が現在住んでいるのは4人部屋です。部屋はロフトベッドのようになっています。

夜12時に「樓長」と呼ばれる学生代表が、各部屋に学生が在室しているかを確認しに来ます。

夜間は、規定の時間に部屋が消灯されますが、自分の机の電気はつけることが出来ます。

トイレ、シャワー、洗濯機、水道、給水機、などは同じ階の学生と共用です。

寮の場所は應用日語学系の教室がある校舎や図書館などと近いため、移動にも便利です。

部屋にはWi-Fiもあります。

 

生活環境について

【学食など】

大学構内には学食のほか、セブンイレブン、ファミリーマートがあります。学外の周辺にも食事できるお店があります。食堂はお昼の時間、大変混雑します!

この写真は学食のメニューの一部です。

左はお弁当で、お肉・魚などのメイン料理1つと、野菜のおかずの中から3種類を選ぶことができます。私が食べたのは鶏肉を揚げたものです。とてもサクサクで美味しいです!そして量も多いのでお腹いっぱいになります。

右は水餃子です。こちらもおいしかったです!大体60~65台湾ドル(日本円で250円前後)のメニューが多いです。

 

【附属図書館】・【交通機関】

大学の図書館は本を借りるだけでなく、自主学習できる机もたくさん設置されています。

個室の勉強スペースもあり、とても便利なのでよく活用しています。

また、大学の近くには鉄道の駅(長榮大學站)があります。台南市の中心部や高雄市へ遊びに出かける時などに大変便利です。

 

友人について

長榮大學では「メンター」と呼ばれる学生が、私たち外国人学生に学校のしくみや手続きなど、学生生活に必要なことを教えてくれます。本当にありがたいです。

私のメンターは同じ應用日語学系の学生です。初めて通学した時から仲良くしてくれました。そのほか、同じ授業で話しかけてくれ、仲良くしてくれる友達もいます。

そうした台湾の友人と、休日など一緒に台南の街中に出かけたり、一緒にご飯を食べたりしました。皆とても優しく、様々なことを教えてくれます。

 

左の写真は友達が紹介してくれた「白糖粿」と呼ばれる台湾のデザートです。とってもおいしいです!

台湾の友人からは、いつもおすすめの食べ物を紹介してもらうなど、楽しく充実した時間を過ごしています。

 

 

長榮大學編入学生の、新型コロナ隔離生活レポート

 

2021年9月 長榮大學翻譯學系 2年次編入学 M.Kさん

 

私は、2021年9月30日に長榮大學の編入学生として台湾に来ました。台湾では2週間の検疫所での隔離に加え、さらに7日間の自主隔離を経験しました。合計3週間の隔離期間を経て、やっと通学することができました。
それでは、台湾での新型コロナウイルスの隔離生活について紹介します!

 

一日のスケジュール【10月8日】

・午前7時 起床、朝食

毎朝、大音量の放送で起こされます。接触を避けるために放送で食事などの案内があります。おかげで規則正しい生活が続いています。

今日の朝食は、卵と玉ねぎを挟んだパンと紅茶です。一日三食のうち、朝食が一番おいしいです!!紅茶は毎日ついてきます。私は紅茶が苦手なのですが、台湾に来てからはおいしく飲めるようになりました。

・午前8時ごろ 検温、ゴミ出し ※検温は毎日午前と午後の2回あります。

・午前10時~ 授業(オンライン)

今日は音楽の授業です。1コマは2時間あります。(3時間ある授業もある)

・午後12時 昼食

食事のメニューは白飯、肉類、野菜、紅茶、フルーツが基本のセットで、夕食も同じ組み合わせです。
最初に、一般的なごはん、ベジタブル、宗教上食べられないものがある場合の3種類の中から選ぶことができ、隔離期間の最後まで適用されます。
上中央の緑の野菜炒めはよく出るのですが、ニンニクが効いていておいしいです。

・午後1時~ 授業(オンライン)

英語と中国語の翻訳の授業です。英語だけでなく中国語のスキルも必要なので、なかなか難しいです。

・午後3時ごろ 検温

・午後4時~ 授業の復習(オンライン)

毎週金曜日に、台湾の学生から授業の分からないところを教えてもらう時間があります。この機会に何度も質問しています。

・午後5時半~ 夕食

今日はデザートにパッションフルーツがありました。台湾には日本では食べたことがなかった南国フルーツもあるので、フルーツ好きの人にはたまらないです!!!

・午前零時ごろ シャワー → 就寝

一日のスケジュールはこのような感じです。
人と話すことができない点と、外の空気が吸えないことがちょっと寂しいです。

 

朝食のバリエーション

10月10日、隔離生活11日目に入りました。
昼食と夕食は毎日あまり変化がないので、数日分の朝食メニューを紹介していきたいと思います。

 

【朝食①】

麺が出ました。これは日本の麺とは少し違い、蕎麦をすごく細くした感じです。隔離生活では温かめの食事をあまり食べられないので、少しうれしかったです。

【朝食②】

チキンハンバーガーが出ました。塩コショウが効いていておいしかったです。

【朝食③】

水餃子です。付いているたれが結構おいしくて、追加でたれが欲しいぐらいです。

このように、朝食は大体、塩コショウベースの味なので、日本人にも親しみやすいと感じます。私にとっても好きな味です。

 

國慶日補假の過ごし方【10月9日~10月11日】

2021年10月11日は【國慶日補假】という休日に当たり、大学も休業だったため三連休を過ごすことができました。10月10日は【國慶日】で、ニュースで「生日快樂(誕生日おめでとう)」と報じていたのが印象的でした。
三連休の生活は、授業の予習・復習・課題をこなすのがメインで、合間に休憩しながらテレビで日本のアニメ番組を見ていました。驚いたのは、同じ回をくりかえし放送していることです。中国語の勉強にもなるため、私にとっては良かったのですが、早く続きを見たいのになかなか進まないことが少し残念でした(笑)

 

検疫所隔離と自主隔離

検疫所での2週間の隔離を終えると、次は1週間の自主隔離期間の始まりです。
台湾教育部によって定められた時間までに検疫所の退出手続きを済ませ、自動車で自主隔離の施設(ホテル)まで移動しました。その流れと、検疫所とホテルの隔離環境について紹介します。

 

隔離場所の移動手続き

・パスポート提示
・部屋の物がそろっているか確認(持ち出し禁止の物がそのままあるかどうか)
が済んだら、荷物を持って部屋を出ます。
その後、入所の際に預けていた荷物を返却してもらいます。
※検疫所では、はさみ等の危険物やアルコール類、薬(多く持っている場合)などは最初に預けなければなりません。

 

検疫所とホテルの隔離環境の違いと共通点

【検疫所】
検疫所隔離は最初の隔離であり、感染の危険性が非常に高いことから厳しく管理されます。
・大音量の館内放送でアナウンスがある
・PCR検査が3回
・虫が出なかった
・外出禁止

検疫所で用意されていたもの:
体温計、ティッシュペーパー、コップ、シャンプー・トリートメント、ハンガー、石鹸(茶色の石鹸が洗濯用で、白い方が手洗い用)等

 

【ホテル】
自主隔離は、基本的に観光ホテルでの生活と変わりませんでした。

・時間の縛りを感じず、解放感がある
・外の景色を見られる
・食事が温かい
・ウーバーイーツやフードパンダの利用もできる
・お風呂に浴槽がある
・ほぼ外出禁止

ホテルで用意されていたもの:ティッシュペーパー、歯ブラシ、コップ、かみそり等

 

【検疫所とホテルの共通点】
・外出禁止
・検温(一日二回)
・手洗いによる衣類の洗濯

 

まとめ

合計3週間の隔離生活では、戸外に出られないことには次第に慣れてきました。しかし、日本食が恋しくなるので、もっとお菓子やお湯で作るインスタント食品などを持ってきた方がよかったなと思いました。一方で、日本では見かけない台湾産フルーツを食べることができたことはうれしかったです。
そして何より、手洗いで洗濯をする体験からは、洗濯機のありがたさを感じました。普段の何気ない生活も、技術の進歩によって本当に便利になっているのだと気づかされました!!