国際交流

交換留学制度・海外編入学制度

国際文化学科では、中国・台湾の4大学、韓国の1大学と学術交流協定を結んでいます。このうち、大連大学(中国・遼寧省大連市)、吉林外国語大学(中国・吉林省長春市)、威徳大学(韓国・慶尚北道慶州市)と交換留学制度を設け、学生を相互に派遣しています。

交換留学制度とは、本学と交換留学協定を結んでいる海外の大学との間で、留学生を相互に派遣し、受け入れる制度です。双方の学生は授業料を所属する大学に納めて、互いに入れ替わって相手大学で学びます。
本学国際文化学科が交換留学協定を結んでいるのは中国遼寧省大連市にある大連大学と、吉林省長春市にある吉林外国語大学(旧吉林華橋外国語学院)、 それに韓国慶州市にある威徳大学です。 本学の学生はこれらの大学の留学生センター(大連大学国際文化交流センター、吉林外国語大学(旧吉林華橋外国語学院)国際交流院、威徳大学国際交流院)で、それぞれ中国語と韓国語を1年間学びます。他方、これらの大学の日本語学科の学生は本学に1年間もしくは半年間滞在し、本学学生と一緒に日本語で授業を受けます。相手大学で単位を取得すると、本学の中国語または韓国語の単位として認定されます。ただ本学科は語学を専門とする学科ではないので、1年間留学をすると、2年間だけで卒業することはできません。留学期間1年間を含めて、3年間かけて卒業します。

【募集人員】
大連大学…3名
吉林外国語大学(旧吉林華橋外国語学院)…若干名
威徳大学…3名個人で留学する場合には、留学先を見つけて、留学の手続きを自らする必要がありますが、この制度で留学する場合には、煩雑な手続きを省略できます。留学先としても信頼できる大学です。
自ら留学をしない人も、中国と韓国からの留学生と一緒に学べる機会を得られます。また、本学科卒業後の進路選択の一つとして、長榮大學(台湾・台南市)への編入学制度もあります。これは、長榮大學の2年次あるいは、3年次に編入する制度です。

※2021年3月現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響により交換留学制度の実施を全面的に見合わせています。

それぞれの大学の位置

吉林外国語大学について

吉林外国語大学は、吉林省長春市にある私立外国語大学であり、英語、日本語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語など14学部41専攻をもち、大学院も有しています。全日制の学生数は、11,000人以上にのぼり、留学生は300人、外国籍教師は50人在籍しています。

吉林外国語大学(旧吉林華橋外国語学院)の公式ホームページはこちら

留学生の声が届いています。こちら

大連大学について

大連大学は、遼寧省大連市にある市立の大学であり、教育学、人間科学、歴史学、法学、理学、工学、医学、経営管理学など29学部63専攻をもち、さらには大学院に35専攻、甲級附属病院2つを有しています。全日制の学生数は16,000人にものぼり、留学生、社会人も5,000名を数えます。大連大学日本語言文化学院(日本語学科)は、中国国内でトップ50に入っており、学生の学力レベルが高く、留学生受け入れにも熱心で、学生寮を完備しています。学生の中国語能力に合わせた習熟度別のコースが用意されており、また留学期間も3ヶ月から1年までの期間で選択できるようになっています。

大連大学の公式ホームページはこちら

威徳大学について

威徳大学は、1996年3月、新羅千年の古都慶州に開校した、14の学部を擁する4年制総合大学です。広大なキャンパスに地域最大規模の学術情報院を備えるなど、充実した教育施設をもち、現在もなお拡張建設が続けられています。国際文化学科が学術交流を結んでいるのは、同大学の日本語日本文学科です。現在、日本人1名を含む5名の教授の指導のもとに、80余名の学生が、日本語と日本文化の修得を目標に勉学に励んでいます。

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長榮大學について

長榮大學Chang Jung Christian University(CJCU)は、台湾南部の台南市にある私立大学です。台湾キリスト教長老教会を母体に、愛、尊重、奉仕の精神を基本理念として1993年に建学されました。その淵源は、100年以上前の1885年に開校した長榮高級中学にまでさかのぼります。現在、学士課程 58、大学院修士課程17、大学院博士課程1を有しています。

長榮大學の公式ホームページはこちら

海外編入学生の声が届いています。こちらをご覧ください。

海外研修プログラム

国際文化学科では、夏季休暇中に中国語圏・韓国・英語圏(主にアメリカ)で海外研修を実施しています。この研修は、本学科の「海外言語・文化演習」として卒業単位にも含まれます。
2019年度の中国語圏での研修は広東外語外貨大学(中国・広東省広州市)、韓国での研修は威徳大学(韓国・慶尚北道慶州市)、英語圏での研修はペニンシュラカレッジ(アメリカ合衆国・ワシントン州ポートエンゼルス)にて行われました。いずれも、ネイティブスピーカーの現地教員による言語および文化の授業を受けるとともに、現地学生との交流活動やフィールドトリップなどを行います。

※2021年3月現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりプログラムの実施を全面的に見合わせています。

中国語圏研修について

国際文化学科の中国語圏研修

「中国語圏研修」とは、国際文化学科の専門科目、「海外言語・文化演習(中国)」の通称です。短大の正式なカリキュラムのなかに位置づけられた研修で、約1週間の研修に参加し、所定の課題をクリアすることにより、卒業単位として1単位が認定されます。研修の引率は、国際文化学科の専任教員1名のほか、現地旅行社添乗員が担当します。いままで多くの学生が本研修に参加し、中国語・中国文化を現地で体験する機会を得ています。

中国語圏研修のあゆみ

2003年12月 学術交流協定策定のため、本学国際文化学科教員が、
浙江工業大学(中華人民共和国浙江省杭州市)外語学院・国際交流中心を訪問。
2004年 7月 本学国際文化学科と、浙江工業大学外国語学院日語語言文学系の間に、
学術交流協定を締結。
2004年 7月 浙江工業大学外国語学院日語語言文学系主任・徐萍飛教授を本学に招聘、
公開国際シンポジウム「〈東アジア〉相互理解への道」を開催。
2004年 9月 第1回中国研修を実施(杭州・紹興・烏鎮・上海)
2005年 9月 第2回中国研修を実施(杭州・蘇州・上海)
2006年 9月 第3回中国研修を実施(杭州・上海)
2007年 9月 第4回中国研修を実施(杭州・上海)
2009年 9月 第5回中国研修を実施(杭州・上海)
2010年 9月 第6回中国研修を実施(北京)
2011年 9月 第7回中国研修を実施(杭州・上海)
2012年 9月 第8回中国研修を実施(長春・ハルビン・北京)
2014年 9月 第9回中国研修を実施(台湾:台南・台北)
2015年 9月 第10回中国研修を実施(台湾:台南・台北)
2016年 9月 第11回中国研修を実施(台湾:台南・台北)
2017年 9月 第12回中国研修を実施(長春・北京)
2018年 9月 第13回中国研修を実施(台湾:台南・台北)
2019年 9月 第14回中国研修を実施(広州・香港)

2019年度中国語圏研修の日程

5月23日(水) 第1回中国研修説明会開催
6月4日(月) 第2回中国研修説明会開催
9月10日(火)~9月17日(火) 中国(広州・香港)研修
10月下旬~11月下旬 ポスター発表(岐女短3Fオープンギャラリー)

2019年(令和元年)度 中国語圏研修(9月10日~9月17日)

令和元年度の研修は、9月10日から17日まで中国の広州市にある「広東外語外貿大学」で実施しました。

大学のホテルで五泊、中国で一番発展していると言われている深圳市と香港に一泊ずつしていました。

広州市に滞在中、午前には、中国語の授業を受けました。今年度は初めて他の外国人留学生もいる中国語のクラスに入れてもらって、多文化的なクラス雰囲気を味わることができました。授業は英語なので、色んな国から来た留学生もいる中、学生にとってとても新鮮で、挑戦的だったと思われます。午後には、広東外語外貿大学日本語学部の学生と共に、交流会をしたり、広州市にある歴史遺跡や博物館などを見学したりして、有意義な時間を過ごしました。

最後の二日間の深圳と香港での見学は、中華民族園、香港のお寺と文化センターなどを回り、大陸と香港の「一国二制度」の理解を深めました。

広東外語外貿大学留学生教育学院を始め、温かくお出迎えくださった先生と学生たちに心より感謝申し上げます。彼らのご厚意があったこそ、今回は有意義で心に残る研修になりました。

中国(広州・香港)研修の一コマ(2019年度)

フィールドワーク

「フィールドワーク」では、自ら考えたテーマを、中国の学生と一緒に調べて歩きます。
これまでのテーマの例は、美容や漢方・中国の伝統茶、中国の鉄道、中国のトイレ・・・などがあります。
今年度も、中国(広州、深圳、香港)の文化について調べ、その内容をポスターにまとめ、展示発表をしました。

ポスター展示発表

2019年度韓国研修ポスターの展示は、桃林祭の開催にあわせ、一定期間、岐女短3Fのオープンギャラリーにて行いました。

韓国研修について

国際文化学科の韓国研修

「韓国研修」とは、国際文化学科の専門科目、「海外言語・文化演習(韓国)」の通称です。
短大の正式なカリキュラムのなかに位置づけられた研修で、約1週間の研修に参加し、所定の課題をクリアすることにより、卒業単位として1単位が認定されます。
研修の引率は、国際文化学科の専任教員1名のほか、現地旅行社添乗員が担当します。
これまでに、延べ約200名の学生が本研修に参加し、韓国語・韓国文化を現地で体験する機会を得ています。

威徳大学での研修

威徳大学では、主として4つの研修を行います。

①韓国語講座:初級の段階から、ホームステイで用いる会話まで、韓国人教授による指導を受けられます。

②学生間交流:威徳大学の大学生との交流活動を行います。韓国語と日本語のエクスチェンジをしたり、韓国の伝統的なあそびを体験したり、韓国や日本の歌を一緒に歌ったり・・・。同じ年代の大学生との交流は、きっと貴重な体験となるでしょう。

③ホームステイ:威徳大学の大学生の家にホームステイします。韓国の家族関係を感じたり、住まいの様子を見たり、家庭料理などを味わうなど、まるごと韓国を知る絶好の機会です。

④フィールドワーク:詳細は「フィールドワーク」 へ

韓国研修のあゆみ

2000年 7月 第1回韓国研修(国際文化学科初の海外研修)を実施(釜山・慶州・公州・ソウル)
2000年 11月 威徳大学日本語日本文学科(大韓民国慶尚北道慶州市)と学術交流協定を締結。
2002年 9月 第2回韓国研修を実施(慶州・安東・晋州・釜山)
2003年 9月 第3回韓国研修を実施(慶州・大邱・公州・ソウル)
2004年 7月 威徳大学日本語日本文学科長、姜鎮文(カン・ジンムン)教授を本学に招聘、公開国際シンポジウム「〈東アジア〉相互理解への道」を開催。
2004年 8月 第4回韓国研修を実施(慶州・大邱・蔚山・釜山)
2005年 8月 第5回韓国研修を実施(慶州・安東・大邱・釜山)
2006年 8月 第6回韓国研修を実施(慶州・安東・大邱・釜山)
2007年 8月 第7回韓国研修を実施(慶州・大邱・晋州・釜山)
2008年 9月 第8回韓国研修を実施(慶州・安東・釜山)
2009年 8月 第9回韓国研修を実施(慶州・大邱・浦項・釜山)
2010年 8月 第10回韓国研修を実施(慶州・大邱・釜山)
2011年 8月 第11回韓国研修を実施(慶州・安東・浦項・釜山)
2012年 8月 第12回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2013年 8月 第13回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2014年 8月 第14回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2015年 8月 第15回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2016年 8月 第16回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2017年 8月 第17回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2018年 8月 第18回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)
2019年 8月 第19回韓国研修を実施(慶州・浦項・釜山)

2019年度韓国研修日程

5月23日(水) 第1回 韓国研修説明会開催
6月4日(月) 第2回 韓国研修説明会開催
8月19日(月)~8月26日(月) 韓国(威徳大学)研修
10月下旬~11月下旬 ポスター発表(岐女短3Fオープンギャラリー)

2019年(令和元年)度 韓国研修(8月19日~8月26日)

韓国・威徳大学の学生寮に5泊、韓国の一般家庭にホームステイで1泊、釜山のホテルに1泊しました。

学生寮には威徳大学日本言語文化学科の学生も宿泊してくれました。 学生寮滞在中には、午前中に大学で韓国語の授業を受け、午後からは威徳大学の学生と共に、仏国寺や石窟庵など世界遺産のある慶州市や、日本家屋の残る浦項市九龍浦、韓国で一番早く日が昇るという浦項市の虎尾串などを見学しました。

ホームステイでは慶州市や浦項市の一般家庭に宿泊し、韓国の生活習慣や文化を体験しました。最初は一人で外国の家庭に泊まることに不安を感じていた学生たちも、ホームステイが終わってホストファミリーと別れるときはみな笑顔と寂しさが半々でした。

今回の研修は日韓関係がこれまでになく難しいときに行われましたが、威徳大学日本言語文化学科の先生や学生たちが例年と同じく準備や計画をしてくださり、またホームステイ先の方々も温かく迎えてくださって、楽しく、有意義な、心に残る研修となりました。 私たちを迎え入れてくださった韓国の方々に感謝申しあげます。

韓国研修の一コマ(2019年度)

フィールドワーク

「フィールドワーク」では、自ら考えたテーマを、韓国の学生と一緒に、調べて歩きます。
これまでのテーマの例は、韓国の料理・韓国の民俗音楽、韓国の伝統工芸、韓国のおしゃれ・・・などがあります。
帰国後に、調べた内容について、ポスター展示発表をします。

ポスター展示発表

2019年度韓国研修ポスターの展示は、
桃林祭の開催にあわせ、一定期間
岐女短3Fのオープンギャラリーにて
実施しました。

英語圏(アメリカ)研修

2019年度英語圏(アメリカ)研修日程

4月23日(月) 英語圏(アメリカ)研修説明会開催
9月3日(火)~9月13日(金) 英語圏(アメリカ・ペニンシュラカレッジ)研修
10月頃 ポスター発表(岐女短3Fオープンギャラリー)

2019年(令和元年)度 英語圏(アメリカ)研修(9月3日~9月13日)

今年度のアメリカ言語・文化演習は、アメリカ合衆国本土のワシントン州ポートエンゼルスのペニンシュラカレッジで実施しました。1年生13名が参加しました。
毎日、ネイティブ教員による実践的な英語の授業を受け、アクティビティとしては、現地大学生とボーリングや先住民の文化施設の見学などを行いました。 また、ホームステイでは、アメリカ人の日常の生活に触れる貴重な機会ももつことができました。さらに、現地小学校を訪問し、折り紙や日本の歌など日本文化を紹介しました。

本研修では、終日、学生たち自身で英語を用いてコミュニケーションを取る場が与えられ、大いに英語に触れた日々となり、大変有意義な海外研修となったと思われます。

英語圏(アメリカ)研修の一コマ(2019年度)

充実した10日間の研修の一部をご紹介します。

ポスター展示発表

『海外言語・文化演習』というカリキュラムの一環として参加した学生がアメリカ合衆国での滞在、ペニンシュラカレッジの学生との交流を通じて、体験し、得たことを帰国後、ポスターにまとめました。

ポスター展示は、桃林祭開催にあわせ、岐女短4Fのオープンギャラリーにて実施しました。


学生生活(国際交流)

2019年度中日友好中部六県大学生訪中団

2019年度中日友好中部六県大学生訪中団に参加

国際文化学科学生2名が、2019年度中日友好中部六県大学生訪中団」(主催:中国駐名古屋総領事館等)に選ばれ、8月28日~9月3日まで訪中しました。訪中についての感想文を掲載します。

『互いを認め合うために私ができること』

国際文化学科 2年 前辻紗貴

私が訪中団に参加したのは、偏見や想像で物事を判断せず、実際に見たもの、聞いたこと、感じたことを他の人に伝えられる人になりたいと思ったからです。そのため、さまざまな国に関心があり、中国という国を特定していた訳ではありませんでしたが、訪中を終えた今、私は中国という国が好きになりました。

私が中国を好きになった理由に「中国人の人柄」があります。日本のニュースでは、爆買いや食中毒、穴に落ちる子供など、中国に対してマイナスのイメージを抱かせるものが多いようです。友人や家族からも、中国人は人目を気にしない、声が大きい、マナーが悪い等の意見を多く聞きました。実際、今回の訪中で子供がスーツケースに乗って移動している姿や車が来ているのに道路を渡る人の様子を見て、人目を気にしない性格なのだと私も思いました。マナーに厳しい日本人からすると不快に感じる行動だと思いますが、一方で私は周囲を気にせず堂々としている中国人をかっこいいとも思いました。

私は現在、短大で異文化について学んでいますが、認識や価値観は人によって異なることをあらためて感じました。 また、今回の訪中で同じ班になった人たちと感想を話し合った際にも多くのことを学びました。同じ班のメンバーは中国の経済発展や教育、料理、街並み、国民性など様々な観点から中国を見ていました。例えば経済発展では多機能な高層ビル、地下鉄の建設、電子決済の普及など私も中国の発展を感じましたが、一方で少し街から離れるとゴミの山や廃墟の建物があるのに注目して、激しい格差の面を見ていた人がいました。教育については、中国の学生は大変勉強熱心で、将来のためだけでなく純粋に日本が好きで日本語を学んでいて、日本の学生も見習うべきだという感想をもった人がいました。このように訪中団の中には私が注目していなかったことを見ていた人がいて、その人たちの話は私にいろいろな見方を発見させてくれました。

私は、今回の訪中ではごく一部の中国しか見ていないと思いますが、中国の歴史や文化に触れ、中国が好きになり、もっと広く中国を見てみたいと思うようになりました。また私は日中友好のために今回の訪中で得た知識や情報を多くの人に伝えたいと考えています。互いの文化や価値観を理解し、他国への偏見を少しでもなくし、認め合える世の中になってほしいと感じました。

 

『日中友好大学生訪中団訪問レポート』

国際文化学科 2年 若山 絵美

私が訪中団に応募した動機は手軽な料金で中国に行けることで、学生である私にとって非常に魅力的でした。そして実際に訪中団に加わってとてもよかったと思うことは、専攻分野も学年も違う多くの学生と関わりを持てたことです。私から見ると中国どころか海外とは関係のないように思えた専攻、例えば工学部や生活エネルギー関係など多種多様な専攻の学生と出会い、自分では気づかなかった視点をもって新鮮な気持ちで中国を見ることができました。初日には見知らぬ顔ぶれに戸惑いもありました。特に中国について学んでいる私にとって、訪中に参加する日本人学生が中国の習慣や文化、人柄をどう捉えるだろうか心配でした。しかし最初のオリエンテーションで一緒に食事をしながら会話していくうちに徐々に緊張はほぐれ、中国での皆の反応を早く見たいと感じるようになりました。

訪中の間、普段入ることのできない施設や工場も見学でき、以前から様々な分野で日本は中国と密接な繋がりを持ってきたと実感しました。また中国の学生との交流では、中国人学生の外国語運用能力の高さと学ぶことへの強い意欲を感じました。私達の話に熱心に耳を傾け、質問に丁寧に答えてくれていました。また聞き慣れない言葉も、例文を1つ2つ紹介するだけで理解し、難なく使いこなしていました。そのため私達が中国人学生とのコミュニケーションに障害を感じることは、ほとんどなかったと言えます。また訪中期間中の食事や宿泊も行き届いていて、今回の機会でなければ学生である私が経験できないような、日本人の口に合う高級中華料理や高級ホテルでの滞在を経験することが出来ました。

私にとって今回の訪中は手軽な料金という以上に、非常に価値のある有意義な経験でした。今回のプログラムは意欲的な学生にとって、日中友好を考える大切な一歩になると感じました。

 

外国人留学生ワークショップ

国際文化学科交換留学生が『平成30年度外国人留学生ワークショップ』に参加

(公財)岐阜市国際交流協会主催の留学生ネットワーク活用事業の一環である、平成30年度外国人留学生ワークショップにおいて、国際文化学科の交換留学生である曽訳萱さん、張燕燕さんの作品が高く評価されました。

外国人留学生ワークショップは、岐阜の特産品の魅力を広めるべく、留学生が外国人観光客のニーズに合う商品のデザインを提案する活動です。

今回は、曽さん、張さんによる、和傘のデザインとして円を描くように羽根を広げた鳳凰や、岐阜水うちわの図案として紅葉を背景にして鵜飼舟に乗る楊貴妃、ナイフのデザインとして鮎の和菓子をかたどった作品などが評価されました。(以下、作品のデザインイメージ図を紹介します)

 

 

留学生の声

H30年度交換留学生として吉林外国語大学に派遣された留学生の声が届きました!!
(2019/6)

N.Aさん
平成30年度 吉林外国語大学への交換派遣留学生

私は吉林外国語大学への2018年度交換留学生として約一年間中国に留学しました。岐阜市立女子短期大学に入学する前は中国にはそれほど興味もなく、むしろ少し偏見を持っていたと思います。しかし、入学後に中国語の授業や中国人の留学生と友達になることを通じて自分の中で中国への関心が湧くようになり、中国への留学を決めました。

私の中国での生活は驚きとハプニングの連続でした。留学のスタートは、出発初日の飛行機の大幅な遅延からでした。中国語の授業のクラスは試験の結果によって割り振られたのですが、それでも実際に授業に臨むと全く中国語が聞き取れませんでした。しかし中国では先生と学生の距離がとても近く、発言や質問がかなり気軽にできました。そのおかげで私はかなり早く中国での授業環境になれることができました。

学生寮の部屋はホテルのようにきれいでオートロック式でした。ルームメイトは私と同じく本学からの交換留学生だったので、部屋の管理等は二人で話し合って決めていました。しかし寮内にはいろいろな国の人がいるので、希望すれば他の国の人と暮らすこともできるとのことです。私の部屋は両側も前の部屋も韓国人の学生が住んでいたので、部屋にいるときは中国語より韓国語が耳に入ってくるような生活でした。

私は日本語コーナーという日本語を学ぶ目的の中国人が集まる会に参加して中国人の友達をたくさん作りました。中国人の参加者の大部分は日本のアニメなどで日本語を勉強していました。実際に中国人の友達と交流して一番驚いたのは、女子学生は私が思っていたより、もの静かでとても勉強熱心であり、男子学生はとてもレディーファーストであったことでした。このことを知って私の中国に対するイメージはかなり変わりました。夏休みには中国人の友達と中国国内を旅行し、その友人たちが来日したときには、日本でも一緒に時間を過ごしました。日本人とはまた違った個性的な友達ばかりで、とても楽しく毎日を送っていました。その他にも先生や食堂のおばさん、私の携帯電話を何度も直してくれた修理屋さんなど、大学の中にいる人は皆とても親切で、とても快適に一年を過ごすことができました。

後期になると授業にもだいぶついていけるようになり、私は自分のレベルより少し高い上級クラスに入りました。そのおかげでハイレベルな授業を受けることができ、本当に貴重な経験をしているのだと、日々思っていました。

私はこの留学で「偏見」について強く考えるようになりました。日本人が無意識に抱いてしまう中国人へのイメージ、その多くはあまりいいものとはいえないのではないでしょうか。しかし実際に中国へ行ってみると、それまで思っていたのとは全く違う国、人々であることがわかりました。特に若者は自分の国の問題やこれからの将来をしっかりと考えている人が多いと感じました。帰国した今、自分はこの経験を活かして、私の見てきた実際の中国を日本の人々に伝えていきたいと考えています。