「考える」ことは自分を成長させるための糧

　「食を通して人々の健康に寄与したい」という思いから、食と健康を学ぶことができる本学への入学を決めました。この学科では、実習や実験を通じ、実践的に学ぶことができます。調理学実習のほかに、栄養指導論実習では、グループ単位で活動を進め、発表などをします。計画、準備を自分たちで「考えて」、仲間と協力し合って作り上げていくことで、行動力や協調性を身に付けることができました。生化学実験では、実際に自分たちの唾液を用いてデンプンの消化を観察したり、食品衛生学実験では食品中の菌数を測定したりしています。座学で学んだ知識が実践で確かめられる面白みは実験の楽しさの一つです。
　大学は高校までと違い、学ぼうと自ら「考える」ことが重要です。しかし、これは、自分1人で考えるという意味ではありません。本学の先生方は、私たちが努力をした分真剣に応え、温かく見守って下さいます。授業で課題やレポートが出され、辛いと思う時もありますが、私はその課題を「よく考えた」という過程が大切だと考え、目の前のことをコツコツとやり遂げました。それによって、文章力や「考える力」などが養われ、自分を大きく成長させることができました。
　授業、課題、グループ活動など、一つ一つは小さな努力であっても、積み重なるとそれが成長への大きな糧となると思います。私はスキルを磨けただけでなく、やりたい仕事も見つけることができ、岐女短に入学して本当に良かったと感じています。
　「こんな栄養士になりたい。」、「自分を成長させたい。」、など何でも良いので目標を持ち、2年という短い時間でも充実した2年間だったと思えるように過ごしてください。

協調性・コミュニケーション能力も身につきます

　健康と食が密接な関係にあることを皆さんは知っていますか。私は幼い頃から興味を持っていた食と関わりながら、人々の健康をサポートすることで社会貢献したいと思い、食物栄養学科を志望しました。
　勉強が苦手な私は入学当初、授業についていけるか不安でした。実際の講義でも難しく感じることが多いですが、どの科目の先生も丁寧に分かりやすく教えて下さり、また少人数指導という整った環境の下で学習ができ、理解を深めることができています。私は、分からないところを先生に聞いたり、全教科習ったことを分かりやすくノートにまとめたりすることで意欲的に授業に参加しています。
　また、実験や実習を通して班の子と協力して意見を出し合い、授業や課題を進めていく機会が多くあります。自分の意見が上手くまとまらず、挫けそうになることもありますが、講義だけでは学ぶことのできない協調性や自発性、コミュニケーション能力などを身に付けることができます。同時に、レポートや発表などを乗り越えることで得られる達成感や成長を感じることもできます。
　本学を目指そうとしている方々の中には私と同じように勉強を苦手とし、不安を感じている人がいるかもしれません。しかし、問題ありません。自分の努力次第でどこまででも成長することができ、本学の整った環境で２年間という短い時間を中身の濃いものにできることと思います。私は先生方やクラスメイトに支えられ、大切な仲間と共に高め合っていく事で乗り越えることができています。
　皆さんもこの短大で素敵な仲間と出会い、自分を大きく成長させてみませんか。