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ゼミ紹介【専門演習・卒業研究】

文学・文化系ゼミ

担当教員 ゼミ詳細
教授
川上 新二
国、地域は問わないが、文化を研究しようという学生を求める。 授業では前期、後期を通じて、Religions in Japanを講読するので、購入する。受講者が分担して訳していきながら、日本の宗教の基礎的な理解に努める。卒業論文の提出はもちろんであるが、授業に臨む態度や、日本語訳の分担部分について責任を果たすことなども成績評価の対象となる。 卒業論文の作成に関しては、教員から参考となる文献の紹介などはするが、基本的には各自で作成に取り組んでもらう。教員が指定した期日までに、指示された内容(卒業論文に必要な文献を調べる、調べた文献の内容を報告する、論文の下書きを作成する、など)のレポートを提出してもらいながら、論文作成の進行状況についても個別に報告してもらう。授業時間に、作成途中の論文内容を発表し合うことも考えている。 卒業論文の作成に関しては、現地に出かけて自ら観察することや、現地の人々から話を聞くことなども必要である。
教授
王 武雲
専門はジェンダー研究、家族社会学で、主に社会の変容と女性の社会的地位に関する研究をしています。
現在は、日本と中国の歴史・文化・教育制度・政治・経済などを背景として、その中で展開されている女性労働の特質を現地調査して分析することを研究テーマとしています。
担当科目は「中国語」、「アジア文化論」と「中国文化論」です。
中国語は中国語会話と中国語文法に分かれて、基礎から教えています。中国語は選択科目ですが、いまの一年生は全員履修しています。皆が一生懸命頑張った結果として、2009年11月に行われた中国語検定試験で一年生の約半分は見事に準4級に合格しました。また、4人は4級にも合格しました。
「アジア文化論」では、アジアにおける移民や国際結婚の現象を比較することによって、文化の共通性と特殊性を検証しています。
「中国文化論」は、中国の食文化、茶文化、芸術文化などの側面から中国を観察し、多民族と多文化の中国を理解することを目的としています。
私のゼミでは異文化交流やアジア社会と文化などに関する基礎文献を読み、自ら決めた課題について自由に調べながら、異文化の理解を深めていきます。今まで卒業論文のテーマは様々で、日本の国際結婚、情報社会と日本人若者のコミュニケーション、韓国の対人関係、中国と日本の大学教育、オーストラリアゲイカルチャー、などがありました。
准教授
村中 菜摘
日本古典文学、特に藤原定家の歌を専門としています。和歌に物語や漢詩文の世界を取り入れることで、どのような美的効果が生まれるのかという事を研究しています。
これまでの研究のなかでは、定家が執筆した『松浦宮物語』や定家の歌の漢詩文の取り入れ方について考察しました。定家は日本の伝統である古典文学を尊重すると同時に、新鮮な素材として中国の文学を取り入れることで、和歌の世界を広げようとしたのです。
担当科目は「日本語表現法Ⅰ・Ⅱ」、「日本文化論」、「日本文学論」、「比較文学論」です。
私たちをとり巻く日本のことばや文化を客観的にとらえ直し、文学に触れ、作品世界や人物の心理に共感することで、自分自身の内面や行動に気づくことが大切です。そこから他者の心の動きを推察し、理解を深めていけると考えるからです。
ゼミでは、古典文学の最高傑作『源氏物語』を扱います。『源氏物語』は今から千年ほど前に書かれた作品ですが、人間の生き方や心理など、現代の日本人が共感できる点が数多くあります。『源氏物語』の研究者や愛好者は世界的にも多いことから、外国人とのコミュニケーションの場で共通の話題になることが少なくないといえます。
本ゼミでは『源氏物語』を発表形式で講読することで古典の読み方を身につけ、作品世界を味わいます。その後各自で登場人物を選び、人物論に取り組んで「卒業論文」を完成させます。 『源氏物語』の人物論のなかでも、毎年ゼミ生に人気のある登場人物は、光源氏の正妻である葵の上、はかない魅力で源氏を夢中にさせた夕顔、源氏への愛の苦悩から物の怪になった六条御息所、禁断の恋の相手である朧月夜、源氏の息子・薫と孫の匂宮という二人の男性から愛された浮舟などが挙げられます。一方、男性の人物論も人気が高く、源氏の息子の夕霧や薫、源氏の親友である頭中将などの男性論に挑戦したゼミ生もいます。
専任講師
恩田 幸治
イギリスの文化あるいは文学について研究する。
<前期「専門演習」>
①まずはイギリスという国についての基礎知識を身につけるために、イギリス関連の書物を幅広く読む。毎週、指定された課題図書・課題DVDについてペーパーを提出。
②週2回の授業時には、指定されたテーマについて各自前もって調べてまとめ、それを授業時に全員発表。インターネットのコピー&ペーストは厳禁。
③前期から夏休みにかけて、自分が興味を抱いた項目を並べていき、その中から自分の研究テーマを絞っていく。特に夏休みには、まとめて課題図書と課題DVDを指定。夏休み中に卒業論文のテーマを各自決定する。
<後期「卒業研究」>
④テーマが決まったら、そのテーマに関連する文献を徹底的に探索・収集し、集中的に読んでいく。
⑤文献から得た知識・情報を手際よく整理し、自分なりの考察を加えていく。
⑥それを週2回の授業時に各自発表。それについてゼミ生全員で議論する。
⑦11月上旬に中間発表を行い、最終的に卒業論文としてまとめて1月に提出。 イ
ギリスについての論文を書くために、「読む」・「調べる」・「考える」・「書く」という作業を1年間通して徹底的に行う。まずは、さっそく春休みに課題を配布する。
英語の文献を読むためにはある程度の英語力が必要。ただし、英語を学ぶためのゼミではなく、あくまでもイギリスについて研究するゼミである。したがって、イギリスの文化や文学について関心がある学生を対象とする。 なお1年間を通して相当数の本を読み、相当数の映画を見てもらうことになるので、かなりの時間・労力・費用が必要である。
専任講師
荒木 隆人
「現代国際社会の諸問題を考える」  
新聞やテレビを見れば、毎日のように深刻な国際問題が取り上げられています。内戦や地域紛争、開発途上国の貧困問題、地球温暖化に代表される地球環境問題など枚挙にいとまがありません。本演習では、このような国際社会で生じる様々な問題に関心をもつ皆さんを歓迎します。自らが関心をもつ問題について、新聞や本、また友人や演習の仲間から得られた知見を参考にし、自分なりに解決の道筋をつかもうとすることが重要です。このような他者と討論し、他者の意見に耳を傾けながら、自らの見解を組み立てていくという姿勢は、グローバル化が進む社会において皆さんが活躍するために必要な教養となるだけではありません。このように学ぶ姿勢は、人間として「善く生きる」ためにも必要とされる教養であると思います。本演習がそのような教養を身につける一助になれば幸いです。 具体的には、以下の通りです。
<前期「専門演習」>では、初回の演習時に、多様な国際問題を取り扱った文献リストを提示しますので、受講者の皆さんの関心に沿って、その文献リストの中から数冊の文献を選び全員で購読していきます。尚、文献は、専門書に限らず、新聞、映画DVD、小説、その他のメディアなどからも選ぶことを検討しています。以上の文献の購読・視聴と合わせて、受講生は国際問題の中から各自の関心に合わせたテーマを自由に選び、それに関わる文献を自ら調査・購読し、学期末に簡単な予備レポート(A4サイズで5枚程度)を提出します。もちろん、文献の調査の仕方、レポート・論文の書き方についてもしっかりと指導します。
<後期「卒業研究」>では、受構生各自が前期に提出した予備レポートを卒業論文として発展させることを主要な目的としています。具体的には、各自が演習中に自分の関心に基づいたテーマについての研究発表を行い、受講生全員で意見を出し合います。このような研究発表や文献調査・購読を通じて得られた知見を基に、最終的に、各自がしっかりとした卒業論文を完成させます。

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情報系ゼミ

担当教員ゼミ詳細
教授
瀬尾 幸市
私の専門は素粒子論研究です。原子より小さなハドロンと呼ばれる粒子の質量や崩壊確率をクォーク模型から計算したり、素粒子の対称性の量子効果による破れに関する研究をしています。そのためには、コンピュータでプログラムを組んで数式変形をしたり、数値計算をしたりしています。そんなわけで、国際文化学科では、コンピュータソフト、特に表計算ソフトとデータベースソフトの使い方を教えています。会社の事務処理では日本語ワープロのみならず、表計算ソフトは欠くことのできないツールになっています。短大在学中にビジネスソフトを一通り使えるようにしておくことで、どんな会社に就職しても、その能力は何かにつけて生かされることが期待されます。  
担当科目は「情報処理概論」「情報処理演習Ⅰ」「情報処理演習Ⅲ」です。本学では日本情報処理検定協会の日本語ワープロ、情報処理技能(表計算・データベース)、文書デザイン、ホームページ作成、プレゼンテーション検定の受験を奨励し、そのための勉強会も開催しています。  
また、私の専門ゼミでは、Excelの背後に隠れているVisual Basic for Applications(VBA)と呼ばれるプログラミング言語を学習し、単純作業の繰り返しを自動化したり、ユーザーインターフェース(入力専用画面やデータ表示画面)を提供する方法について学びます。 後期にはVBAを使ってゲームを作成します。皆さんがよく知っている神経衰弱、オセロ、ソリティア、双六ゲームなどがExcelで作れるのです。最後に卒業研究発表会を行い、各自の研究成果をパワーポイントによって口頭発表します。また、卒業作品は学内ホームページでも公開します。
准教授
木村 充位
<研究の専門>  
専門はオペレーションズ・リサーチで、主にコンピュータシステムの信頼性について応用確率論を用いて研究しています。  
<ゼミ内容>  
本ゼミでは、ホームページに仕掛け(クリックで背景の色や画像が変わる、ウィンドウのオープン/クローズ操作など)を付ける方法を学習します。ホームページ作成の基本(タグ入力)、JavaScriptの基本(簡単なプログラム入力)と段階的に学習していくので、初心者でもホームページに仕掛けを付けることができるようになります。最後に卒業作品としてホームページを製作します。  
<ゼミ内容の基礎科目>  
「情報処理演習Ⅰ」、「情報処理演習Ⅱ(応用)」で、ホームページ作成の基本として、「タグ」の入力やIBMのホームページビルダーというソフトを使って、フォームの作成やイメージマップの作成、JavaScriptの埋め込みなどホームページ作成方法を学びます。ここで、ホームページの基本を学び、ゼミの学習につなげていきます。

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