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英語英文学科の中西満貴典教授が、著書『レトリックと哲学』を出版しました
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学英語英文学科の中西満貴典教授が、著書『レトリックと哲学 ケネス・バークからミシェル・フーコー』を出版しました。本学研究紀要において十数年にわたり発表してきた研究活動成果を取りまとめた内容となっています。

[内容紹介]
レトリック(修辞学)研究においては、言語の本質を、対義的概念とみなし、その構造が出来事の矛盾の構造と相応関係にあることを洞察しようとしている。ケネス・バーク研究から始まり、伝達媒体の相異と、表現のしかたや発想様式のちがいとの連関性に、研究の焦点は移っているが、本書でも、〈文字/声〉の対比において、それぞれのモード(表現形式や思考様式)の特性を浮びあがらせることに専心する。そして、これを契機に、目的物の探究のための資源がジャンル横断的にひそんでいることに気がつくことになる。〈文字/声〉の分節によって、さまざまな分野の問題――文学批評、思想史、科学哲学等――を切りとることができるのではないか。伝達媒体のちがい――〈文字/声〉あるいは、それに対応する身体感覚のちがい(視覚/聴覚)――が、各時代の表現形式やそれにともなう思考の様式となんらかの関係があるのではないか、という直観。それは、時間的スケールをひろげ、ルネサンス期までの自然哲学と、いわゆる近代科学のそれぞれの「知」の在りかたそのものを、考えることを促すのである。
本書は、フーコー再読から、やがて〈文字/声〉の区分が、「近代的知/ルネサンスの知」という分節と、パラレルな関係にあることが主題となっていき、とりわけ、研究方法としては、本書構成上、異なる対立軸の中間に、ジャンルをまたぐ論考を配置することで、主題を複合的重層的に考察していくことを試みて行くものとなっている。
(彩流社 Webサイトより引用)